- マウスピース矯正中の
食事で気をつけるポイント - update:2024.5.15
「マウスピース矯正中はマウスピースを装着したまま食事してもいいの?」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論から言うと、答えはN O!食事の際は必ずマウスピースを取り外しましょう!
ではなぜ取り外さなければいけないのでしょうか。今回はその理由とマウスピース矯正中の食事に関する注意すべきポイントを見ていきましょう。最後に外食時におすすめのポイントもご紹介していますので最後までご覧ください!
目次
マウスピース矯正を食事の際に外さなくてはいけない理由 マウスピース矯正を食事の際に外さなくてはいけない理由
1.虫歯や口臭などのリスクが高くなる
食事の際、食べ物の粒子が歯と歯の間に挟まる可能性があります。特に固形の食べ物は、マウスピースや歯と歯の間に詰まりやすく、これが原因で歯痛や口臭などの問題を引き起こすこともあります。
マウスピース矯正中は、これまでの歯列位置から歯を移動させているので、今までとは違った箇所に隙間ができることがあります。そこに食べ物が詰まり、デンタルケアがうまくできていないと、虫歯のリスクが高くなってしまいます。
2.マウスピースの破損
マウスピースは、硬い食べ物や高温の飲み物によって破損しやすく、その結果矯正計画が遅れる可能性があります。
硬い食べ物を食べる際、噛む力が強すぎると、マウスピース自体が損傷することもあります。また、食べ物がマウスピースと歯の間に詰まることで、マウスピースが歯から離れてしまい適切にフィットしなくなってしまいます。
さらに、熱い飲み物を飲むときにも注意が必要です。熱はマウスピースの素材に影響を与え、その形状を変える可能性があります。
3.マウスピースへの着色
マウスピースを装着したまま、色の濃い食事や飲み物を飲んでいると、マウスピース自体に着色してしまう恐れがあります。マウスピースは元々透明であり、矯正中であることがわかりにくいというメリットがありますが、着色してしまうとそのメリットが半減してしまいます。
マウスピース矯正中、NGな食事の選び方
1.固いもの、歯に挟まりやすいもの
マウスピース矯正中は、歯を動かす過程で歯根膜が敏感な状態にあります。固いものを食べることにより、衝撃が強く痛みを感じやすくなります。
また、繊維質なものなど歯に挟まりやすいものは、食事後に歯磨きをしても磨き残しによる虫歯や歯周病につながる恐れがあります。なるべく避けるか、食べた後にはしっかりとケアするようにしましょう。
2.粘着性のあるもの
粘着性のある食べ物は、糖分が高く歯に残りやすかったり、粘着性があることから歯磨きで落としきれない可能性があります。
3.色の濃い飲み物、糖分のある飲み物
飲み物はマウスピースをしたまま飲んでもいいの?と疑問を持つ方もいらっしゃるかと思います。飲み物は糖分の入っていない水や炭酸水であればマウスピースをしたまま飲んでも問題ありません。
しかし、コーヒーやお茶、ジュースなど色のついているものや糖分の高いものは着色の恐れがあること、糖分が高いことにより虫歯のリスクが高まるため、避けるようにしましょう。
4.熱い飲み物
いくら糖分の入っていないお水であっても、熱いお湯を飲んでしまうとマウスピースが熱さにより変形してしまう可能性があります。変形してしまうと、治療計画が崩れ、治療の完了までに時間がかかってしまうことが考えられます。
そのため、温かいものを飲みたい時にはマウスピースを外すようにしましょう。
マウスピース矯正中の食事後のポイント
1.食事の後すぐに歯を磨く
食事後にすぐに歯を磨くことで、食べ残しや飲み物の砂糖がマウスピースや歯に残るのを防ぎます。これにより、マウスピース内部での細菌の増殖や虫歯、歯周病のリスクを軽減することができます。
2.マウスピースを取り外し、その内部と外部を両方磨く
マウスピース自体もブラシを使って丁寧に磨くことで、細菌の繁殖を防ぎ、口臭を予防することができます。
3.歯間ブラシやフロスを使用する
歯間ブラシやフロスを使用することで、マウスピースや通常の歯ブラシだけでは清掃が難しい箇所もきれいにすることができます。
4.マウスピースを再装着する前に、口をすすぐ
歯磨きの後に口をすすぐことで、ブラシで落としきれなかった細菌や食べ物の残りを口から排除します。これにより、マウスピースを再装着したときに、それらがマウスピースの内部に留まることを防ぎます。
外食後のおすすめポイント
1.マウスウォッシュを使用する
外食時、すぐに歯ブラシができない場合はフッ素を含むマウスウォッシュを使用すると、細菌を排除したり、口腔内のPHバランスを維持したりすることができます。これにより、口腔内環境を健康に保ち、虫歯や歯周病の予防に役立ちます。
2. マウスピースの取り扱いに注意する
マウスピースを取り外したり再装着したりする際には、手を清潔に保つことが重要です。汚れた手でマウスピースを取り扱うと、細菌がマウスピースに付着し、それが口腔内に入る可能性があります。また、マウスピースを取り外した際には、清潔なケースに保管することも重要です。
筆者の経験談でもありますが、食事の際にマウスピースを外し、ケースごと飲食店に忘れてしまった、ということが何回かあります。ケースにしまったら、必ずご自身のカバンにしまうようにしましょう!
北海道函館市に位置する「にしかわ歯科本通りクリニック」では、「クリアコレクト」でのマウスピース矯正を導入しております。また、日本歯科審美学会の認定資格である「ホワイトニングコーディネーター」の衛生士が4人在籍しています。患者様の状況をしっかりとカウンセリングし、治療させていただきますので、マウスピース矯正、ホワイトニングを検討されている方はぜひご相談ください。
記事監修者 院長 西川卓志