- マウスピース部分矯正とは?
メリット、デメリットを解説! - update:2024.5.15
「大事なイベントがあるからこの日までに前歯だけを整えたい」「前歯のねじれが気になる」「なるべく費用を抑えて矯正したいな」など、ちょっとした歯並びの悩みをお持ちではないですか?
歯列矯正というとお金がかかる、時間もかかる、となかなか手を出せない方も多いのではないでしょうか。そんな方へ今回は時間と費用を抑えたマウスピース部分矯正について解説していきたいと思います。
目次
マウスピース矯正における部分矯正とは? マウスピース矯正における部分矯正とは?
マウスピース矯正における部分矯正とは、全ての歯ではなく、特定の歯または歯列のみを対象に行う矯正方法のことをさします。具体的には、笑った時に見える前歯上下6本、計12本の歯を対象としているところが多いようです。
奥歯から噛み合わせを含めて矯正していく全体矯正に比べ、部分矯正では適応範囲が限られますが、前歯の気になる部分だけを、「なるべく早く」「費用を抑えて」矯正したいという方におすすめの治療法です。
マウスピース矯正で部分的に治療できる症例
適応範囲が限られている部分矯正ですが、「私の歯並び、部分矯正で治せる?」とご心配な方へ適応症例をご紹介していきます。
- 軽度の出っ歯
- 軽度のデコボコした歯並び
- 軽度の捻転歯(ねんてんし):歯が回転したように、捻れて生えている歯のこと
- 軽度のすきっ歯
部分矯正では、全体的には綺麗な歯列だけれど1本だけねじれている、奥まっている、など軽度なガタつきが適応となります。
マウスピース部分矯正ができない症例
1.骨格に問題がある場合
- 上顎が成長しすぎることによる出っ歯
- 下顎が成長しすぎることによる受け口
- 顎の左右の歪みにより上下の歯の中心がズレている
骨格の問題には上記の症例があげられます。これらの矯正には、全体矯正だけでなく、外科的なアプローチが必要となることもあります。
2.歯のズレが大きい場合
- 八重歯の治療
- ガタつきの大きな叢生
- 歯が重なって生えている
これらの症例は、歯のガタつきを矯正するために抜歯が必要な場合が多い症例です。抜歯が必要な場合、抜歯した部分のスペースを埋めなくてはならないため、移動距離が大きくなってしまいます。そのため部分矯正ではなく、全体矯正が必要となります。
3.噛み合わせに問題がある場合
- 奥歯で噛んでいても前歯が空いている開咬
- 噛み合わせが深すぎる過蓋咬合
- 反対咬合(下の歯が上の歯よりも前に出ている状態)
これらの噛み合わせの問題は骨格の問題であることも多いため、全体矯正や外科的アプローチが必要である場合があります。
マウスピース矯正を部分的に行うメリット・デメリット
メリット
- 短期間で治療が完了する
歯の移動距離や本数が少ないため、全体矯正と比べて短期間で治療を終えることが できます。具体的な期間についてはご自身の歯列状況によって変わってきますので
歯科医師にご相談ください。
- 費用が安い
部分矯正は移動する歯の本数が少ないため、短期間で治療が終わることから比較的 安く矯正を行うことができます。
マウスピース矯正の平均費用が気になる方はこちらをご覧ください。
デメリット
- 症例が限られる
前述した通り、骨格に問題がある場合や大きく歯を動かさなくてはならない場合は 適応外となることがあります。そのため、部分矯正が適応となる症例は限られてし まうのです。
- 噛み合わせは治療できない
部分的な歯を対象に矯正をかけていくため、噛み合わせまでは矯正できないことがほとんどです。噛み合わせも改善したい場合には全体矯正が必要になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。マウスピース矯正における部分矯正は、適応症例が限られてしまいますが、気になる部分を費用を抑え、短期間で治すことのできるおすすめの矯正方法です。初めて矯正をする方はもちろん、一度歯科矯正をしたけれど後戻りしてしまった、という方にもおすすめです。
ご自身で部分矯正が適応かどうか判断するのは難しいと思いますので、前歯でお悩みの方はぜひ一度歯科医師へご相談ください。
北海道函館市に位置する「にしかわ歯科本通りクリニック」では、「クリアコレクト」でのマウスピース矯正を導入しております。また、日本歯科審美学会の認定資格である「ホワイトニングコーディネーター」の衛生士が4人在籍しています。患者様の状況をしっかりとカウンセリングし、治療させていただきますので、マウスピース矯正、ホワイトニングを検討されている方はぜひご相談ください。
記事監修者 院長 西川卓志