- マウスピース矯正の費用は?保険適用できる?
- update:2024.4.11
マウスピース矯正の費用は?保険適用できる?
「歯列矯正をしたいけど、いくらくらいかかるんだろう?」
「保険は適用されるのかな?」「矯正って高いイメージ…」
と矯正をしたいけど費用が高くて踏み出せない…といった方へ向けて矯正治療にかかる平均的な費用を解説していきます。
費用を抑えるための方法もご紹介していますのでぜひ最後までご覧ください!
目次
マウスピース矯正は保険適用できる?
1.歯科診療における保険適用と自由診療とは?
2.マウスピース矯正が保険適用にならない理由は?
3.保険適用になる歯科矯正とは?
マウスピース矯正の費用は実際いくら?ワイヤー矯正は?
マウスピース、ワイヤー矯正の費用、平均的な値段
歯列矯正を安く済ませるには?
1.医療費控除
2.デンタルローン
マウスピース矯正は保険適用できる?
一般的にはマウスピース矯正は保険の適用範囲ではありません。基本的に歯科矯正は自由診療にあたり、保険適用の対象となるのは、歯列矯正に対する特定の重度な症例や医学的必要性のある場合です。一例としては先天性以上や顎変形症などが挙げられますが、保険適用となるのはワイヤー矯正の場合がほとんどです。
ではなぜマウスピース矯正は保険適用にならないのでしょうか?
1.歯科診療における保険適用と自由診療とは?
保険診療は、日本の国民健康保険や公的医療保険などの制度を利用して行われる診療方法です。保険診療では、一定の基準や規定に基づいて診療が行われます。費用は保険給付金によって一部負担され、患者さんの自己負担割合が決まります。
歯科診療における保険診療では、虫歯治療や歯の抜歯、一部の補綴治療(歯が欠けたり、なくなった場合に入れ歯やブリッジなどの人工物で補うこと)歯周病治療など、医師が診断をしてから行う一般的な歯科治療が対象となります。
一方自由診療は保険診療ではカバーされない特定の治療や美容目的の治療などが対象となります。例えば、審美歯科治療やインプラント治療、ホワイトニングなどが自由診療の一部とされています。自由診療では、治療費用が保険診療よりも高くなる場合がありますが、より高度な技術や美しい結果を求める方に選ばれることがあります。
2.マウスピース矯正が保険適用にならない理由は?
マウスピース矯正が保険適用にならない理由の1つは、医師の判断で治療を行うのではなく、見た目をキレイにしたいというご自身の希望によって行う治療のためです。
そして、マウスピース矯正は比較的新しい治療法であり、その効果や安全性については今現在も研究が進んでいる段階です。保険診療には一定の科学的根拠が求められるため、まだ確立されていない治療法は保険対象になりにくい傾向があります。
さらに、マウスピース矯正は個々の患者さんに合わせて作成されるため、製作費用や管理費用が高くなる場合があります。保険診療は費用面でも一定の制約があり、効果や費用対効果のバランスが考慮されます。
3.保険適用になる歯科矯正とは?
歯科矯正において保険適用となる一般的な症例には、以下のようなものがあります。
① 「別に厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療
② 前歯及び小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術 を必要とするものに限る)に対する矯正歯科治療
③ 顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)の手術前・後の矯正歯科治療
なお、これら保険適用される矯正歯科治療を行える医療機関は、厚生労働大臣が定める施設基準に適しているものとして地方厚生(支)局長に届け出た保険医療機関のみになります。
引用文献:矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは | 公益社団法人 日本矯正歯科学会
これらの症例では、手術やワイヤー矯正での治療となることが多く、残念ながらマウスピース矯正で治療するのは難しいことがほとんどです。
マウスピース矯正の費用は実際いくら?ワイヤー矯正は?
自由診療であるマウスピース矯正は平均的にどのくらいの費用がかかるのでしょうか。また、ワイヤー矯正との比較もしていますのでご覧ください。
1.マウスピース矯正、ワイヤー矯正の費用、平均的な値段
どの矯正方法でも「全体矯正」「部分矯正」と分かれていますが、「全体矯正」は噛み合わせも含め奥歯から矯正すること。「部分矯正」とは、前歯のみ、気になる1本のみ、など部分的に矯正することです。
ワイヤー矯正には、歯の表側にブラケットを装着する「表側ワイヤー矯正」、目立たないように歯の裏側にブラケットを装着する「裏側矯正」という種類があります。
さらに、目立ちやすい上の歯は裏側矯正、目立ちにくい下の歯は表側矯正とする「ハーフリンガル矯正」という両者のいいとこ取りのような種類もあります。
マウスピース矯正は、裏側矯正やハーフリンガルなどと比べると比較的費用は安くなります。また、部分的な矯正であれば40万円台から治療することも可能です。
ですが、使用するマウスピースの種類や枚数によって値段が変わってくるため、表側のワイヤー矯正と比べると、マウスピース矯正の方が高くなる場合もあります。また、歯の移動範囲が大きい症例などは、マウスピース矯正が難しい症例もあり、一度矯正方法を歯科医師に相談してみることをおすすめします。
歯列矯正を安く済ませるには?
医療費控除
医療費控除とは、ある条件を満たした場合に、個人が支払った医療費を所得税から差し引くことができる制度です。医療費控除の対象となる費用は、一般的な医療費(診療費や薬代など)だけでなく、歯科治療や視力矯正、健康診断などの費用も含まれる場合があります。
ただし、控除の対象となる費用やその金額には国や地域によって異なる法律や規制があります。一般的には、医療費控除を受けるためには、支払った医療費の明細や領収書を保管し、確定申告時に提出する必要があります。控除の対象となる費用の上限やその他の条件も注意して確認しましょう。
歯列矯正では、審美的な目的ではなく、噛み合わせや歯の機能に問題があると認められた場合にこの医療費控除の制度を利用することができます。医療費控除が利用できる場合には、検査費、装置代に加えて通院時の交通費(公共機関のみ)まで申請することができるため、領収書をとっておくことをおすすめします。
ご自身では噛み合わせに問題のない程度だと思っていた場合でも、実際に検査してみると診断がつく場合もありますので、歯科医にご相談してみてください。
北海道函館市に位置する「にしかわ歯科本通りクリニック」では、クリアコレクトというマウスピース矯正を導入しております。患者様の状況をしっかりとカウンセリングし、治療させていただきますので、マウスピース矯正を検討されている方はぜひご相談ください。
記事監修者 院長 西川卓志