- 妊娠中のホワイトニングはしない方がよい!2つの理由と対処法を紹介
- update:2020.12.10
「妊娠しているけどホワイトニングはできるのかな?」
「歯が黄色いから妊婦でもできるホワイトニングがあるか知りたい」
「妊婦がホワイトニングできない理由ってなに?」歯を白くしたいと考えていて妊娠している方は、このようなお悩みを抱えていないでしょうか?ホワイトニングができるのかどうか気になりますよね。
結論からお伝えすると、妊娠中はホワイトニングをしない方がよいです。この記事では、詳しい理由などを函館に位置する歯科医院にしかわ本通りクリニックが分かりやすく解説していきます。
さらに、ホワイトニングができないときの対処法も紹介。歯を白くしたいと考えている妊婦さんも参考になるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
目次
妊娠中のホワイトニングはしない方がよい2つの理由
冒頭でもお伝えしましたが、妊娠中のホワイトニングは推奨できません。
主な理由は下記2点です。1.薬剤が胎児に影響を及ぼす可能性がある
2.虫歯や歯周病が進行しやすいそれぞれの項目を詳しく解説していきます。
1.薬剤が胎児に影響を及ぼす可能性がある
ホワイトニングで使用される薬剤が胎児に影響を及ぼす可能性がある薬剤には、過酸化水素や過酸化尿素が含まれているためです。この成分が胎児に悪影響を及ぼす可能性があると言われています。
過酸化水素が気体化し、鼻や口から吸い込まれることで血液中のタンパクと反応し、小さな気泡を作ります。その気泡が母乳や、胎盤を通った血液から胎児の中に入ると、細い血管を詰まらせる可能性があるのです。
2.虫歯や歯周病が進行しやすい
妊娠中は女性ホルモンの乱れから、口の中の環境が悪くなりやすいです。その結果、虫歯や歯周病になったり、症状が悪化したりします。
口内にトラブルがある状況でホワイトニングしてしまうと、知覚過敏の原因にもなります。お口に健康を保つためにも、妊娠中のホワイトニングは避けましょう。
妊娠に気が付かずにホワイトニングをしてしまった場合は?
もし妊娠に気が付かずにホワイトニングを受けてしまった場合、不安になりますよね。
1回のホワイトニングをしてしまったとしても、母体や胎児になにらかしらの影響があるとは考えにくいです。そのため、安心してもよいでしょう。
しかし、妊婦に気がついたら安全を優先しホワイトニングは中断してください。かかりつけの歯科医院にも相談してみましょう。
妊娠中にホワイトニングができないときの対処法4選
上記では、妊娠中にホワイトニングを避けた方がよい理由を紹介しました。
しかし、歯を白くしたいと考えている方も多いと思います。ホワイトニングの代わりになるものを知りたい女性もいるでしょう。
そこでこの章では、妊娠中にホワイトニングができないときの対処法を紹介していきます。
主に下記4点です。
1.歯科医院で歯のクリーニング(PMTC)を受ける
2.ホワイトニングサロンを利用する
3.ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使用する
4.歯のマニキュアを活用する順番に解説していきます。
1.歯科医院で歯のクリーニング(PMTC)を受ける
歯科医院で行う歯のクリーニングは、普段の歯磨きでは落としきれない歯垢や歯石を除去します。表面の歯の汚れが落ち、歯が白く見える場合もあります。
繰り返しになりますが、妊娠中は女性ホルモンの影響でお口の中の環境が乱れやすいです。そのため、歯のクリーニングを虫歯や歯周病予防として行うのもよいでしょう。函館に拠点を構える当院でも、歯垢除去や検診を行っています。
>>【歯科医師が解説】ホワイトニングとクリーニングの違いって?
2.ホワイトニングサロンを利用する
ホワイトニングサロンは歯科医院や歯科衛生士がいないため、過酸化水素や過酸化尿素が扱えません。
代わりに、ポリリン酸ナトリウムを使用します。この成分は胎児に悪影響を与えにくいと言われています。
一方ホワイトニングサロンで行う施術は、歯科医院で行うものより効果は期待できません。
>>セルフホワイトニングのデメリット3選!歯科医院で行う治療の違いも分かりやすい紹介
3.ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使用する
ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使用するのも方法です。ハイドロキシアパタイトとポリリン酸ナトリウムが含まれるものだとよいでしょう。
ただし、海外から輸入したものの中には過酸化水素が含まれているものもあります。そのため、歯磨き粉を購入する際には成分に注意しましょう。
4.歯のマニキュアを活用する
歯のマニュキュアとは、色が気になる歯にマニキュア液を塗り一時的に白く見せるものです。妊娠中に人前に出る場合の利用もよいでしょう。
記事監修者 院長 西川卓志